論文表題
国際的な気候変動対応と生物多様性保全に関する研究動向
REDD+と森林認証制度を事例として
リンク先
https://doi.org/10.20818/jfe.72.1_41
林業経済研究 72巻 第1号 p.41-54
著者
- 江原 誠 (生物多様性・気候変動研究拠点)
- 内藤大輔 (京都大学大学院農学研究科)
- 内山愉太 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
- 香坂 玲 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
概要
気候変動に関する問題と生物多様性の劣化は二大地球環境問題として位置付けられる中で,森林の保全と持続可能な利用は,グローバルな課題として認識されている。その課題への対応として,林業分野ではREDD+や森林認証等のスキームが注目されている。REDD+と森林認証は,現段階では確立した制度という位置づけにはなっていないが,気候変動対応と生物多様性保全の両者に対応するスキームとして各地で実施,活用されている。排出削減のみならず,生物多様性保全や地域社会の発展にも寄与することが期待されるREDD+については,これからの数年においてその評価が定まっていくことが予想される。森林に関する包括的な国際条約が不在の状況において,森林認証は,国際的な森林管理に関して,世界各地の森林・林業において重要な役割を担うことが期待されている。環境保全,持続可能な発展への貢献が国際条約や市場から,より一層求められる状況において両スキームの今後の動向を注視していく必要がある。