
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター
センター長 齋藤英樹
令和7年4月にセンター長に就任いたしました齋藤英樹です。
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所では、2010年に「REDD研究開発センター」を開設し、REDDプラス(途上国における森林減少・劣化からの排出の削減)に関する最新動向の分析、科学的な評価手法の開発、開発途上国における実施体制整備の支援などに取り組んで来ました。その後、地球規模で集中豪雨や巨大台風の増加など極端気象が報告されるようになり、極端気象に起因する山地災害の大規模化や頻度上昇、沿岸域での高潮被害の甚大化に対応するため、2020年9月1日に「REDD研究開発センター」の機能を強化した「REDDプラス・海外森林防災研究開発センター」を開設しました。
当センターは、地球規模での喫緊の課題であるREDDプラスと、頻発化・激甚化する海外の森林防災という二つの重要なテーマに取り組んでおります。森林は、地球温暖化の緩和、生物多様性の保全、そして人々の生活基盤としての役割を担っており、その持続的な管理と保全は、国際社会全体の共通の目標であります。
これまで、当センターでは、国内外の多くの研究者、専門家、関係機関の皆様との連携のもと、貴重な研究成果を積み重ねてまいりました。この素晴らしい基盤の上に立ち、センター長として、以下の点に注力し、研究活動をさらに推進してまいりたいと存じます。
- REDDプラス研究の深化と実践への貢献
- 海外森林防災研究の強化と国際協力の推進
- 学際的・国際的な連携の強化
- 次世代の研究者・技術者の育成
微力ではございますが、持続可能な社会の実現と地球規模の課題解決に貢献できるよう、職員一同と共に全力を尽くして取り組んでまいります。
今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。